先日,東京高裁の岡口基一裁判官が,裁判官訴追委員会から呼び出され事情聴取を受けた件がニュースで報じられていました。
これに関する一連の件は,司法権の独立(裁判官の独立)や,そもそもの発端である表現の自由の問題など重要な憲法上の問題が含まれています。
けれども,ゴーンさんの保釈などもあったため,数日も経つとメディアの関心も薄れ,それに伴って世間の関心も薄くなってしまった感があります。
近代戦争や様々な政争は,情報収集力が勝敗の鍵を握っていることが多いです。
が,インターネット等により誰でも簡単に情報収集できる現代においては,情報を発信するマスコミしだいで何とでも情報操作が可能な印象を持ちます。
本件でも色々な場面でそのように感じることがあります。
最近も色々な場面で切り取り報道の問題が報じられていますね。誰かを通して情報を得ている以上,全く公平という報道自体そもそもあり得ないのでしょうが,その時の権力やマスコミに好かれた者勝ちみたいなことは止めてほしいですね。こと本件については強く思います。
他方で,情報を受け取る側に立つことが多い圧倒的多数の一般市民も,もっと「質」の面で情報収集力を上げていくことが喫緊の課題ですね。