事務所の夏季休暇明けのバタバタも落ち着いたので,久しぶりの更新です。
このたび,裁判手続のIT化について少し話をする(コメントをする程度の)機会をいただいたので,その点について考えてみました。
裁判手続のIT化は,現在,国で鋭意検討されているところですが,要はインターネットを駆使して,裁判手続における人の移動(=裁判所への出頭など)や紙の利用を最小限にし,かつ裁判手続にかかる時間や費用を大幅に削減しようとの試みです。
総論的には良い改革だと思うのですが,他の官庁と較べても明らかに遅れているであろう現在の裁判所内部のIT環境や,多くの手続において紙に署名押印することが当然となっている仕事の性質などから鑑みると,まだまだ前途多難,課題は山積みのような気がします。
私自身,和解調書や判決などミスが許されない書類をチェックするときは,必ず紙に一度印刷してチェックしており,PC画面ではチェックができなかったのですが,いずれそういうチェックもAIが行えるようになっちゃうのでしょうか・・・近い将来,裁判所書記官の働き方も大きく変わってそうですね。