裁判所のホームぺージに掲載の「刑事事件Q&A」が更新されて,逮捕,勾留,保釈等の各手続について,最近10年間の処理状況の統計情報が追加されましたね!
このQ&Aは以前からあるものですし,裁判所は毎年,司法統計として,刑事事件に限らず様々な統計上の数字を公開しています。
そういう意味では,全然目新しいものではないのですが,この時期にあえて統計情報を追記するのは,かの事件をきっかけに日本の刑事司法制度に対する疑問の声が高まってきたせいもあるのでしょうか。
法務省も必死にコメントを載せていたので,それなら裁判所もという感じでしょうか・・・。
ところで,今話題の保釈制度の説明では,次のような一文があります。
「・・・保証金の額は,裁判所が,犯罪の軽重,被告人の経済状態,生活環境などの一切の事情を考慮して,その事件で被告人の逃亡や証拠の隠滅を防ぐにはどのくらいの金額を納めさせるのが適当かを判断して決めます。・・・保証金は,被告人が間違いなく公判に出頭するようにするためのものです・・・」
芸能人など有名人の保釈のニュースを観ていると,保証金の額は様々で,なかなか難しい判断だなと思いますね。
法務省HP抜粋(刑事事件Q&Aの更新について)www.courts.go.jp/about/topics/keiji_qa/index.html#q3