裁判所書記官の日常その6「大人の法廷見学」

小学生だけではなく,社会人の方も法廷傍聴に来ることがあります。司法書士会や行政書士会などの研修であったり,大学生がゼミの一環として来ることもあります。

公開されている裁判期日は,本来誰でも自由に傍聴できますが,実際に傍聴人がいる裁判は非常に少ないです。社会的に著名な刑事事件などであれば別ですが,通常は,次に裁判をする当事者が傍聴席に座っている程度であり,実質傍聴人はゼロです。

ちなみに余談ですが,民事の判決言渡し期日にいたっては,当事者も不出頭なのが通常なので,誰もいない法廷で裁判官が判決を読みあげ,すぐ前で書記官だけが聞いているというのが普通です。傍からみると非常にシュールな情景かもしれません。

通常の法廷はこんな感じですので,たまたまある団体の法廷傍聴に選ばれてしまった事件の当事者は皆ぎょっと驚くことになります。
はじめて法廷傍聴をする方は,証人尋問手続などを傍聴すると,一般の方でも,そこまでに至る人間ドラマや,双方の代理人の能力などが何となく垣間見れて興味深いかもしれないですね。

なお,実際の尋問手続は,映画やドラマのように弁護士同士が白熱して議論したり,大どんでん返しが起こったりすることは皆無なので,その点は期待しない方がよいと思います。

(つづく)

 

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