裁判所書記官の日常その11「裁判官と話がしたい」

裁判所の窓口対応は,裁判所書記官の役割です。裁判官は,公平の見地から,法廷以外では当事者と話をしないのが建前となっています(弁護士や検察官とは裁判官室や電話で直接話すことも少なからずあります。)。

事件の当事者の方が,担当裁判官と話がしたいと言ってくることは,どこの裁判所でも一定数あります。
そんな当事者が窓口に来て,しかもエライ剣幕で来庁したとき,裁判官は裁判官室で息を潜めてじっとしています(淡々と別の仕事をしています)。
書記官が窓口で散々罵倒されても出てきてはいけません。それも公平のため・・・というと格好良いですが,実際のところ,窓口対応の素人同然の裁判官が出張ってきてもおそらく混乱が広がるだけでしょう。

そんなこともあり,裁判官は裁判官室から法廷まで,人目に触れない裏廊下を使って行き来できるようになっています。庁によっては,裁判官専用の裏トイレ(?)だって設置されています。

裁判が終わった後,裁判官が退廷し当事者と代理人しかいなくなった法廷での何気ない会話や,書記官室の窓口で代理人弁護士と雑談話をしたりしている方が,事件の本質や当事者の本音が見えることもあるんですけどね。

(つづく)

 

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