裁判所書記官の日常16「セクハラ研修」

今,巷では「パワハラ」が話題によく挙がっていますが,それは別の機会に置いておいて,「セクハラ」について少し書いてみます。

私が裁判所に入った20年も前は,まだ世間に「セクハラ」という言葉や意識も浸透していなかった時代でした。そのため,部内の飲み会などでは,裁判官も交えて下ネタ話をしている風景も珍しくなかったですね。そして,それを笑えない女性はノリが悪い的な風潮がありました。

現在の裁判所では,勿論,セクハラ研修が行われています。
ただし,私が在職中は,年に1回程度,職員が会議室に集まって民間業者が作成したセクハラ研修DVDを1時間ほど視聴する程度でした。研修用DVDなので,明らかにそれはアウトだろうというわかり易い事例ばかりだったため,どこまで研修効果があったは不明です。
当初は,そのDVD研修でさえ,仕事に時間的余裕のある方が参加する程度でしたが,徐々に,全員参加するよう上司から(やんわりと)指示されたりしました。

近年では,管理職試験にセクハラに関する問題が出たり,セクハラ相談窓口を設置したりと,他の組織がやっているようなことはやっています。
が,裁判所はこと一般職員については女性の割合が非常に高いですので,法の番人の機関としても,より率先してセクハラ対策を行っていくことが必要でしょうね。

セクハラが話題になると,「相手の主観しだいで基準がない。」という意見をいまだに耳にします。ただ,それはセクハラに限ったことではないですよね。相手と自分との関係性,距離感の問題であって,それを的確に把握できない人が増えているのが問題の一端にあるような気もします。

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