裁判所書記官の日常31「異動」

裁判所職員の異動は,多くの場合3年ごとの4月です。例外的に1,2年での異動や,10月ないし1月に異動することもあります。

裁判官をのぞいた一般職員の異動は,トップから順に決定していくので,現場の最前線にいるヒラの裁判所書記官は,3月に入ってようやくボチボチ異動の打診が始まります。
そして,すぐに異動を了承する人,渋る人など色々な立場の方がいるので,すべて確定した人事異動の情報がオープンになるのは3月半ばも過ぎようかという頃であるのが通例です。
とは言っても,オープン前に職員同士で情報交換をしているので,オープン時には,すでにかなりの情報が知れわたっていることも通例です。一応,異動打診時には,口外禁止と皆言われてるはずなんですけどね(笑)。

今でこそ少なくなりましたが,以前は,同じ裁判所の同じ部(係)に5年超の長期間在籍している方もざらにいた記憶があります。
当人の成長を促すという視点からは異動させた方が良いのかもしれませんが,いわゆる主(ヌシ)のような方が一人いてくれると,周囲は仕事がしやすい面も少なくないです。地元の弁護士等も慣れ親しんだ書記官がいると仕事がしやすいですしね。

あえて一定周期で遠くの勤務地に異動させて,税金から高い交通費を支給するくらいであれば,自宅から近い勤務地を希望する人には,なるべくそこに勤務させることが通勤緩和やワークライフバランスの推進,交通費の削減等,良いことづくめの気がするんですけどね・・・いかがでしょうか?

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