裁判所書記官の日常32「FAX」

普段,ファクシミリ(FAX)ってどのくらい使っていますか?
一般家庭では以前からあまり使用する機会はないと思います。会社や事務所だと普通に使用しているところもあるでしょうが,ネット社会になりメール全盛の昨今,全体としては,FAXの使用は減っているところが多いのではないでしょうか。

ちなみに,裁判所では,FAXは現役バリバリ,当然のように使用しています。だって,民事訴訟法(正確には民事訴訟規則)で使用しろってなってるんですから。
複合機の前で,大量のコピーやFAX送信に時間をかけている書記官の姿は今も昔も変わらないです。

個人情報保護の意識が高まる中,誤送信防止のため,そもそもFAXを使用しないという会社もしばしば耳にします。
この点は,さすがに裁判所も過敏になり細心の注意を払っており,内部研修のたびに誤送信の事例が議題の一つに挙がります。
ちなみに,誤送信をしてしまった場合は,すぐに謝罪をし,実際に送信先まで訪問して現物を回収してくる対応が正解のようです。勝手に1枚でもコピーされてしまえばそれまでなんですけどね・・・そこまで悪者はいないということで・・・。

ちなみに,研修時に,FAXの誤送信防止の方策として,常に二人(担当者と管理職など)で送信をするという回答がありました。
現在その方法が実践されているかはわかりませんが,1枚の紙を毎回二人で番号を読み上げつつFAX送信している姿,なかなかシュールですよね。二人でも誤送信してしまった場合は三人ですかね(笑)。

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