裁判所書記官の日常33「異動その2」

3月も後半に突入しましたね。

ところで,3月最終週から4月第1週の間くらいに,裁判所に何かしらの申立てをしても,いつもより相当時間がかかることを想定しておかないといけません。

多くの書記官は,自分が異動するぎりぎりまで事務処理をし,なるべくきれいな状態で後任者に事務を引き継ぎたいと考えていますので,この時期はいつも以上に頑張って事務処理をします。
3月末は土日に出勤してくる人もよく目にします。4月の初日が土日の年は,そこでもまだ旧職場に出勤して最後の片づけをしている人もいます。

簡単に処理できず時間や日数のかかる事務であれば,うまく後任者に引き継がれるようキリの良いところまで自分で処理をしておきます。
ま,当事者のことを考えても,それが常識的なところでしょう。民間の会社でもそこは同じだと思います。

しかし,中には「途中まで処理しておくと,かえってわかりづらいから」とか,「一からやった方が後任者の勉強になるから」などと理由を付けて,異動直前に来た事務を何も処理せずにそのまま放っておく人もいます。

確かに,後任者がその事務についてのベテランであれば格別問題になりません。
ただ,後任者が書記官研修所(総研)を出たばかりの新人書記官だったりすると,着任早々はほとんど戦力にならないため,どんどん事務処理は遅れていくことになります。その人を指導する主任書記官も主任になったばかりで,かつ,その事務は未経験などとなれば尚更状況はひどいことになります。

異動期に裁判所に何らかの申立てをされる方は,たいして急がない案件であっても,進捗を随時裁判所に問い合わせて把握しておくことをお勧めします。
うっかりすると,まだ何も見ておらず,事件番号すらついてないで放っておかれていることがあるかもしれません。

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