裁判所書記官の日常41「裁判所と災害」

報道されているとおり,本日現在,千葉県内では県南部を中心に台風の被害がいまだ続いています。まずはライフラインの完全復旧が急がれるところです。

千葉県内では,裁判所や法務局なども停電や断水等の影響を受けたようですが,各地で大きな災害が発生すると,裁判所のHPに次のような掲示がされます。
「・・・の影響により,各地で停電や交通機関の乱れが生じています。来庁が難しい方は,無理をしてお越しいただく必要はありません。」

まさに,ここに記載してあるとおりです。
大災害時にわざわざ裁判所のHPを閲覧するかどうかはともかく,裁判手続きなどは二の次で,生活立て直しが先です。そのような状況で,強制的に裁判手続きが終了してしまったりすることはありません。

そもそも交通途絶の場合は職員も集まりませんし,停電していれば,PC作業がメインの現在では,そもそも仕事になりません。
局地的な災害であれば,裁判所が状況を把握していない場合もあるので,余裕があれば一報を入れておけばよいと思います。

余談ですが,霞ケ浦にほど近い土浦の裁判所は,水害に備えて屋上に小舟があったそうです。ただ,いざというときに職員が乗るのではなく,水害から事件記録を守るためにあるなどと,まことしやかに言われていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です