裁判所書記官は、たまに休日勤務(日直)があります。
すべての裁判所ではなく、本庁所在地の裁判所や大規模の支部に限ります。
さすがに、土日に訴状などを提出にくる一般の方はほとんどいません(日直職員がいるので、書類を提出すること自体は可能です。)ので、メインの仕事は、逮捕状などの令状請求(発付)の手続及び勾留請求の処理になります。
勾留手続等に普段関わらない刑事部以外の書記官も、平等に日直に当たりますので、私のように民事系中心で働いていた者にとっては、日直の日が近づくと結構気が重くなったものでした。
ただ、東京などの超大規模庁はともかく、地方の庁だと、その日何にも請求が来なくてラッキーなんていう日もあったりして、そこは本当に運しだいです。日直のたびになぜか事件(請求)を呼ぶ人って必ずいましたからね・・・。
そんなこともあり、土日や祝日に、全国ニュースで報じられるような大きな事件について「本日、〇〇裁判所に逮捕状の請求がなされました。」なんて報道をテレビで見ると、「あぁ、あそこの裁判所の日直のひと大変だなぁ。」なんてことを思ってしまうのは、裁判所書記官あるあるだと思います(笑)。