9月15日(日)に,盛岡市で行われた第48回全青司いわて全国研修会に,分科会のパネルディスカッションのパネラーとして参加してきました(研修会自体は土日の2日間)。
「裁判のIT化と本人訴訟」についてのディスカッションで,私自身は裁判所のIT化の現状を話す立場だったので,ただただ後れているという話がメインでした(笑)。
それでも大勢の前でそういった話をする機会はあまりないので,非常に貴重な経験をさせてもらいました。
他方,ディスカッション前に行われた,日本大学法学部教授の杉本純子先生の基調講演「諸外国における裁判手続等のIT化」には,かなり衝撃を受けました。
アメリカやシンガポール・韓国等の裁判手続のIT化の現状や取り組みを紹介していただいたのですが,後れているのは理解していた日本の裁判制度が,ここまで後れているのかと改めて認識いたしました。
ところで,同先生の講演は,各地の裁判所において,裁判所職員の前で行ってもらうのが良い気がします。
IT化の検討状況は,随時メールや紙の回覧で全裁判所職員に周知させているのでしょうが,現場の職員はおそらくほとんど目を通していないと思います。
忙しい中,現職務に関係ない事項(今すぐ関係ない事項)についての回覧は,ほとんど読まれないのが実際のところですから。
最高裁の方で真剣に検討して良いと思うのですが・・・。