遺言書を保管する制度

自筆の遺言書(自筆証書遺言書)を法務局で保管する制度が,まもなく7月10日から開始されるため,司法書士をはじめ同制度に関与する可能性のある業界の方のブログ等では,同制度の話題がチラホラ書かれています。

ただ,この制度,世間一般の方の認知度はどんなもんなんでしょうか?
世の中,コロナ等でバタバタしているせいもあって,あまり制度の紹介も見ないような・・・。遺言書を書く人自体がまだまだ少ない我が国の現状もあり,どこまでこの制度が浸透して利用されていくのか未知数ですね。

本制度自体は,法務省のHPにも説明があるとおり,「自筆証書遺言に係る遺言書は自宅で保管されることが多いため,遺言書が紛失・亡失するおそれ,相続人により遺言書の廃棄,隠匿,改ざんが行われるおそれがある等・・・これらの問題により相続をめぐる紛争が生じるおそれがある。」ために考えられたものであり,裁判所の検認手続も不要となることから,なかなか有効なものだとは思います。

7月に制度が開始したら,もっとメディアを通して宣伝されていくのでしょうか。公正証書遺言の作成相談や検認手続の相談にも影響がありそうなので,しばらく推移を見守っていきたいと思います。

 

法務省HP(「法務局における自筆証書遺言書保管制度について」)www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html

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