話を聞く。

先日、地元の総合病院を受診してきました。
幸いそこそこ健康なため、健康診断以外ではほとんど病院に行きませんので久々の病院でした。

特に大事ではなく、また事前にネットである程度症状を調べているので、おそらくこんな病気だろうと予想したうえで診てもらいます。

診察後、医師から予想していたとおりの病名を聞き、「たいしたことはない。」という話を聞くと、特に病気が治ったわけでもないのに(かえって病気であることが確定しているのに)、少し心身が軽くなった気がしました。不思議なものです。

司法書士の仕事をしていても、同じようなことがたまにあります。
相談に来る方の中には、急に配偶者を亡くされて、その心痛もあり何をどうして良いのかわからずに来所される方がいます。他にも、自分ではどうして良いか全くわからずにしばらく悩まれていた方もいます。

そういう方に、今の状況を説明し、こういう書類を集めて、こういう手続きをして・・・と話していき、「当事務所で全部できますよ。」という話をすると、一見おおげさだと思うくらい「ほっとしました。」と安心される方がいます。
この場合も、前述の病院の件と一緒で、まだ何一つ解決してないんですけどね。

ひとに話を聞いてもらうこと自体が大切なんですね。
色々な相談を受けていると、法律問題の解決には全く関係ない話ですけど、相談者にとっては誰かに聞いてほしい重要な話というものがよくあります。
相談者の立場からすれば、そういう話を聞いてもらうこと自体が、問題の解決に前進しているのでしょう。

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